出展は内閣府の「日本経済2016-2017-好循環の拡大に向けた展望-(平成29年1月17日)」の「 日本経済2016-2017 > 目次 > 第2章 > 第1節 第4次産業革命のインパクト」より自分用に抜粋メモ。
第1次産業革命・・よく聞くイギリスの工場の機械化とか。
第2次産業革命・・・工場の大量生産。
第3次産業革命・・・コンピューターの実用化とか。いわゆる情報化社会。
第4次産業革命の要素
IoT・ビッグデータ
様々な情報がデータ化され、ネットワークでつなげてまとめ、解析・利用することで、新たな付加価値が生まれている。
AI
コンピューター自らが学習し一定の判断を行う。従来のロボット技術も、更に複雑な作業が可能。3Dプリンターの発展により、省スペースで複雑な工作物の製造も可能。
第4次産業革命の流れとして既に取組が始まっている具体的な事例
財・サービスの生産・提供に際してデータの解析結果を様々な形で活用する動き。稼働状況データを活用した保守・点検の提供、ネット上での顧客の注文に合わせたカスタマイズ商品の提供、ウェアラブル機器による健康管理、医療分野でのオーダーメイド治療、保安会社による独居老人の見守りサービスの提供など。
シェアリング・エコノミー。インターネットを通じて、サービスの利用者と提供者を素早くマッチングさせることにより、個人が保有する遊休資産(自動車、住居、衣服等)を他者に対して提供したり、余った時間で役務を提供する。
AIやロボットの活用。AIを使った自動運転の試行実験、AIを活用した資産運用、介護などでのロボットによる補助の活用等。
フィンテック(FinTech)の発展。取引先金融機関やクレジットカードの利用履歴をスマートフォン上で集約するサービスや、個人間で送金や貸借を仲介するサービス、AIによる資産運用サービスのほか、情報をAIで分析して信用度を評価することで、伝統的な銀行では貸出の対象にならないような中小企業や消費者向けに迅速に融資を行うサービスの提供。
超スマート社会の実現
○企業では
様々な情報をデータ化して管理することで、生産効率の改善、需要予測の精緻化、取引相手を含むサプライ・チェーンの効率的運用に加え、データの解析を利用した新たなサービスの提供、AIを活用した事務の効率化や新たなサービス提供などが実現できる。
○消費者は
個人のニーズに合った財やサービスを必要な時に必要なだけ消費することが可能となり、例えば、シェアリング・サービスの普及により、財や資産を所有せずとも好きな時にレンタルして利用することが可能になる。ネット上で好きな時に好きなだけコンテンツを楽しむことができ、アクセス料金は安価ないし無料のものも多くなっている。
○金融サービスから排除されていた人々や企業は
フィンテックの普及は、金融のデジタル化による資産運用や決済、融資にかかる手間や費用の削減により金融サービスを受けられるようになる。
○人々の働き方や仕事への影響は
テレワークの更なる普及や、シェアリング・サービスによる個人の役務提供の機会の増加などにより、好きな時に好きな時間だけ働くというスタイルが増加する可能性がある。他方、AIやロボットの活用により、労働が機械に代替される事象が一層進む可能性がある。比較的スキルの必要のない一部の製造、販売、サービスなどの仕事に加え、バックオフィス業務などについてAIにより代替される可能性がある。従来では機械で容易には代替できないとされていた人事管理、資産運用、健康診断などのハイスキルの仕事についても、その一部が代替されるとの指摘もみられる。
○高齢者は
ウェアラブルによる健康管理、見守りサービスによる安心の提供、自動運転による配車サービスなど公共交通以外の移動手段の普及などにより、高齢者も活き活きと生活できる環境の整備が進む。
第4次産業革命による労働生産性への影響
設備の稼働状況の正確な把握、ビッグデータを用いた需要予測の精緻化、シェアリング・サービスによる利用者とサービス提供者のマッチング機能の向上
ビッグデータやAIで業務が効率化する。知的労働も一部がAIの活用等によって代替される。
クラウドや分散型システムで設備投資が節約され、資本の生産性が上昇する。特に、金融サービスについては、ブロック・チェーンの導入などによって、既存設備に膨大なシステム投資をしなくとも、決済手段の構築や安全性の確保が容易になる。
≪メモ≫
書いてあるとおりに社会が発展すればまさにいいことずくめだが、そんな簡単にはいくまい。まず、AIを使う側とAIに使われるしかない側で決定的な差が出ると思うのだが。高度なエンジニアを擁する企業の総取りになりはしないか。それを政府が規制するのは無理そうだけど。でも社会の進化は止まらないんだろうね。
Comments