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【良記事】終わる「セキュリティ至上主義」、拡がる「セキュリティ格差社会」


以下、ポイント抜粋。



・クラウドを使うようになると、もはや一律のセキュリティは成立しない。すべてを縛るセキュリティでは、企業として成長することは困難。その意味では、「セキュリティ至上主義」の考え方は、改める時期にきている。

・平成29年5月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進計画」では、「クラウド・バイ・デフォルト原則の導入」という方針が打ち出された。これは、政府関連のシステムを構築する際には、パブリッククラウドを最優先に検討するという方針。

・これからはセキュリティを外部ベンダーに丸投げするのではなく、アクセス制御を含めて自分達で考えて、本当に必要なセキュリティを自ら構築する必要がある。


・常時SSLではデータが暗号化されるので、ネットワークの入口と出口にプロキシやファイアウォールを置いて監視する従来の手法が使えない。通信の中身を見て、危険なURLやマルウェアを含むコンテンツをフィルタリングできなくなるので、従来のゲートウェイ監視の在り方は、変えざるを得ない。

・会社の資産が外にあるので、SSLが必須になる。これで盗聴は防げるが、認証とアクセス制御はより重要になる。従来の境界型の考え方を変えて、クラウドに適したセキュリティを勉強し、慣れなければならない。


・Office 365が大きな転換点、もしくはトリガーになる。2020年1月にはWindows 7、10月にはOffice 2010のサポートが終了し、Windows 10とOffice 365への移行が一気に進み、クラウド化も進む。

・Office 365にすれば、スパムメールやメールのウイルスチェックも行ってくれるが、2要素認証はしっかりやらなければならない。「クラウドに任せること」と、「こちら側でしっかり対応すべきこと」を区別して、バランスをとることが重要。



・しっかりとした教育を受けて、セキュアプログラミングに習熟し、「SQLインジェクションなどありえない」という開発者がいる一方で、クラウドソーシングによく見られるような、信じられない低コストでECサイトの構築を請け負う開発者もおり、こういう人たちがセキュアプログラミングできるかは厳しい。



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