KDDIからZ会へ転職した筆者の述懐。
自分程度と比べるべくもないが、非常に気持ちがわかる内容。
何点か抜粋。
筆者の言う反省点は以下のとおり。
企業と自治体の差はあれど、共感できる。
1. 自身の教育×ICT分野における”軸”が明確ではなかった
これはまあ、もともと教育分野で勝負していた筆者と、定期人事異動でたまたま配属された程度の人間では比較にならない。でも各種のICTを利用したサービスや機器を見たとき、「自分の学生時代にもこんなものがあれば全然違ったはずだ!」との思いはあった。
2. 教育を”事業”として成り立たせるための勉強が足りなかった
筆者の示す例としては、
ボランタリー精神で個人の時間が費やされ、有償であるべき品質の高いサービスが無償で提供されたりする
教育現場もそうした”支援”に慣れており、技術力やノウハウ、保守運用といった無形のものにもお金が必要なことが理解されない。
「実証実験」と称して一時的にICT環境が整備されるが、事業が継続できる仕組みが確立できず、後に機材が撤収され生徒児童も教職員も困惑する
あるあるですね。
そもそも行政担当者は適性や専門知識の有無も関係なく、単なる定期異動で担当者になっているだけだからね。その担当が運よく努力家・勉強家であればまだいいけど、機械的な仕事しかしないやつだと、もうどうにもならない。
一昔前までならそれで済んでいたけど、特に教育ICTの分野ではもはやそれでは回らないんだけど。といっても、老害管理職に理解はできないんだよね。前任者のコピペ仕事しているほうが楽だし。
3. フロー情報に惑わされすぎた
筆者の示す例としては、「発言力がある人」「業界の重鎮」と言われる人や、統計データなどを用いて「もっともらしく主張をしている」人の論に流された、とあるが、自分はそこまでのレベルに達していなかったから、文章の意味はわかるけど、これはちょっとピンと来ない。
4. ”ICT”が教育を変えると誤解していた
筆者の示す例として、
ICTは「名脇役」ではあれど、「人」の介在が全くないところで勝手に浸透するものではない。教育とその周辺価値を動かしているのは実質的に「人」だ。教育分野に山積する”課題”を具体的に解決させたいのであれば、”人の力”なしには成し得ない。
人の力でより良い教育を追い求めることと、ICTで教育の課題解決を追い求めることは、両輪として進めていくべき
ここも反省点というか、そもそも事務に忙殺されて学校に行って人に合う時間がなかった・・・
5. ”教育”そのものの理解が圧倒的に不足していた
これは日々継続。
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