情報科が必修化された03年度以降で、北海道▽岩手▽秋田▽栃木▽新潟▽石川▽福井▽滋賀▽島根▽徳島▽愛媛▽佐賀▽鹿児島――が一度も採用試験を行っていなかった。
佐賀県はICTを推進しているのに、情報科枠での採用をしていない。「小規模校では情報科は兼任でないと学校運営に支障が出る」とのこと。
大阪府は03年度以降で200人以上と突出。東京都や兵庫県、愛知県も多いが、これは大都市には大規模校が多く、学校全体として情報科の授業のコマ数が増えるためとみられる。
センター試験の科目ではないためだが、新学習指導要領では専門性が高くなり兼任では困難となる。
【ことば】情報科
コンピューターの活用法や情報社会について学ぶ高校の必修教科。現行の学習指導要領では、情報社会の課題を理解させる「社会と情報」か、プログラミングなどを扱う「情報の科学」のいずれかの科目を選択して履修する。22年度から実施される新指導要領では、プログラミングを含め基礎となる「情報1」が必修、発展的な内容の「情報2」が選択科目となる。
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